ShinMakita

ステート・オブ・グレースのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ステート・オブ・グレース(1990年製作の映画)
2.6

☆フラッグデイ公開記念:ペン兄貴の超絶演技再確認レビュー



ニューヨーク、ヘルズキッチン。チンピラのテリー・ヌーナンは麻薬の取引相手を射殺してしまい、故郷のこの地へ逃げ込んで来た。彼を匿ってくれたのは幼なじみのジャック・フラナリー。ジャックの兄フランクは、アイリッシュ・マフィアのボスとして君臨していたが、ボレリ率いるイタリア系マフィアに押され、その軍門に下っていた。
フランクの手下として、半端仕事をこなしていくテリー。しかしテリーとジャックの友人がイタリア系に殺されたことから、状況は次第に剣呑な雰囲気になっていく。やがて激昂したジャックがボレリの部下を射殺。怒ったボレリは、フランクに弟ジャックを殺すように指示を出す。ジャックを救いたいテリーは、秘めた使命を胸にフランクの蛮行を止めようと…


 
「ステート・オブ・グレース」


ギャングの抗争のなかで散っていく友情と愛。ゲイリー・オールドマン、エド・ハリスとの豪華共演も見物。マンハッタンのロケーション、モリコーネのスコア、逆光を多用した撮影、シェイクスピア的ドラマに唸ります。そして、ラストのスローモーションで描かれる銃撃戦は美しいの一語。

ペン兄貴の複雑な役どころも魅力の一つ。泥沼にハマって身を潜めるギャングを「演じる」潜入刑事の役なんですよね。そのカッコ良さに、痺れること請け合いです。
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