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スワロウテイルのtntnのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
4.1
とにかくリッチな映画だった。
無国籍な雰囲気満載の円都、西部劇みたいな荒野、90年代東京の街並みと高速道路。イェンタウンクラブ。英語、中国語、日本語が混ざる台詞。エキストラ一人一人、画面の細部にまでデザインがしっかり行き届いていて、こんなにどっぷり世界観に浸れる日本映画を見たのは初めてかも。少なくとも最近の邦画ではない、って言えてしまうのが結構悲しい。ショットガンを向ける渡部篤郎の仰角なんて、本当に往年の西部劇みたいな格好良さ。
円の価値が高い時代って、1996年当時ですでにノスタルジー/ファンタジーな設定だと思うんだけど、その25年後に見返すともっと思考が巡る。
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