まよいマイマイ

スワロウテイルのまよいマイマイのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
4.5
思い入れ込みで、やはり好きな作品。

いい意味で漫画的なキャラクターたち、やりすぎともいえる演出(岩井俊二作品はどれもそうだけど)、ちょっと気恥ずかしくなる。

それを篠田昇のカメラと種田陽平による美術で物語にリアリティとファンタジーの絶妙なバランスを与えている。

自分の記憶ではグリコ(CHARA)が終盤にここぞとばかりに『マイウェイ』を歌うシーンがあったと思っていたがかなり記憶が違っていた。このシーンを岩井俊二は撮りたかったんだなあなんて当時は思っていたけど見返したらそんなシーンないww
記憶とは恐ろしいもの。

でもそのおかげで過剰な演出が思っていたより控えめに感じられ、ラストは鮮やかだった。

やや長く感じる部分もあるが1996年、あの頃に一瞬にして戻れるタイムマシンのような作品。
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