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すべて彼女のために/ラスト3デイズのdarumazaka46のレビュー・感想・評価

3.5
2008年の「すべて彼女のために」ですが、ソフト化にあたり、タイトルが「ラスト3デイズ~すべて彼女のために~」と、ポンコツになっているようです。

こちらは、フランス版「ジェフリー・ラッシュ」こと、「#ヴァンサンランドン」主演となっています。

「ポール・ハギス」監督のもと、「ラッセル・クロウ」主演により、「#スリーデイズ」のタイトルで、リメイクされた作品は、若干のデフォルメはあるものの、このオリジナルにほぼほぼ忠実に作られています。

「エリザベス・バンクス」や「リーアム・ニーソン」が出演していることもあって、ご覧になられた方も多いかもしれません。

ジャンルとしてはクライムサスペンス?

「ヴァンサン・ランドン」演じる、教師の「ジュリアン」と、出版社勤務?の「#ダイアンクルーガー」演じる、その妻「リザ」は、生まれたばかりの息子「オスカル」と、平凡ながらも幸せな毎日。

ある朝、出勤前の「ジュリアン」宅のインターホンが鳴り、ドアを開けるや否や、「ジュリアン」を押し退けるように警察がなだれ込み、殺人容疑で「リザ」を連行。

憤怒し狼狽する二人に、ギャン泣きの息子。

「リザ」は無実の罪を訴えるも、証拠、目撃証言、動機が奇しくも揃ってしまい、弁護士も匙を投げる厳しい裁定。

この設定から予想されるのは、妻の無実を勝ち取るために奔走する夫、夫の愛が妻の冤罪を晴らす、パワーオブラブ!のパターンなのですが、この作品にはその展開が当てはまりません。

これ以上の情報は入れずに、ご覧になられたほうが楽しめると思います。

観ているこちらの体が硬直するような緊迫感、息をのむ展開にハラハラドキドキ、出演者の迫真の演技に加えて、切ない演出も盛り込まれており、非常に優秀なサスペンスに仕上がっています。

私は好みですが、ご覧になられる方の「倫理観」次第では、「非常に不快で駄作」との烙印を押されても致し方ないかなとも思います。

そのあたりを踏まえて、感情移入できるか否か、ご覧になって確かめていただきたい作品です。

前半こそ冗長に感じるかもですが、中盤から一気に加速します。

尺もコンパクトですので是非。

それでは、今回はこの辺で、しーゆーすーん♪
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