このレビューはネタバレを含みます
序盤はこれいらんだろ、という全然関係ない競馬を見せられてゲンナリ。碌でもない父親ってんなら他にどうでも表現方法はあっただろうし、そもそも碌でもない父親に見えないジョン・ボイド。めっちゃ子煩悩じゃん。
ジョン・ボイドといえばボロボロのタオルみたいな年取った顔しかしらなかったので、こんな溌剌としたボイドは新鮮だったけれど、ばくち打ちも頑張っていたけれど、ダメ親父には見えない。ハツラツとしててなんでもできそう。
見えないからこそ子供の馬を賭けるのに違和感しかなかった。あの人なら賭けないんじゃない? そもそも母から借りた2000ドルはどこ行った?
そんなこんなで前半は非常にかったるい。まして母と子供の昼ドラみたいのも絡んできて、なんじゃこれ感。
それが投獄されてからのあの子供のシーンで!めっちゃ泣いた! あんなグッと胸を締め付けられるような表情できるか? ボクシング終わってからのしゃくり上げるシーン、セリフがセリフになってないとこまで演技しているのだとしたら、もう天才か!?
反対にボクシングのシーン、いや、言うなればジョン・ボイド出演のシーンは面白味が半減。ボクシングもまったく技術なしの殴り合い、かといってそれまでのダメ親父も板についてない。うーん、どうなんだろう? 死ぬのさえもわざとらしい。
フェイ・ダナウェイはクズ母が徐々に転換していくとこは良かったんだけど、子役のTJにはやはり敵わない。
チープなストーリーを彼1人でこの映画を支えている。