すとんこ

チャンプのすとんこのレビュー・感想・評価

チャンプ(1979年製作の映画)
4.0
かつてボクシングのチャンピオンだったビリー☆
今は引退、そして妻と離婚し、一人息子のTJと牧場勤めをしながら暮らしている。
毎晩酒に溺れ、ギャンブル三昧の日々、時にはTJの金にまで手を出すダメオヤジっぷりだが、それでも
「僕のモノはチャンプのものだから」と甲斐甲斐しく父に尽くすTJ!
そんなダメオヤジが再び奮起し、ボクサーとして復活を目指すって燃えないはずがない話☆

本作の見所は、元嫁に未練タラタラで、見栄っ張り、ギャンブル狂、短気、いつまでも大人になれない絵に描いたようなダメオヤジさが魅力なビリーもさることながら、やはりTJのかわいさに尽きるでしょう!

子犬がつきまとうようにダメオヤジのビリーになついているTJ☆
警察にお世話になることになったビリーにスペアリブを差し入れに来た時、ビリーに突き放され母親の元に行くように促されます。
この時TJがどのような気持ちでその場を訪れ、去っていったのかと思うと涙が込み上げてきます(ノ_・。)
その後、母親の元に行ったとき鞄からビリーの写真を取りだし見つめる姿にまた涙(ノ_<。)

もぅやめてくれっ!TJ!!
お前を見ていると涙で霞んで前が見えなくなるよっ!!!

現役の頃のビリーを知らないTJは、ボクサーとして再起することを決めたビリーを無邪気に応援しますが、無情にもそれが最大の悲劇を呼ぶことになります。
おそらくこのような結末を恐れたために元嫁はビリーの元を去ったのではないでしょうか・・・

今はこんなでも、ホントは世界チャンピオンなんだっていうTJの純粋な思いと、その気持ちに応えようとしたビリーの意地を見届けるためにも、観賞必須な一本(* ̄ー ̄)
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