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素晴しき男性のchiyoのレビュー・感想・評価

素晴しき男性(1958年製作の映画)
3.5
2024/1/3
経済的に裕福な男性との結婚を夢見る劇団の踊子・陽子と、“ウルサ型”と呼ばれる劇団の舞台監督・団。その設定だけで結末の予想がつき、ミュージカル映画な割に歌も踊りも完成度の低さは否めず。その全ては、陽子演じる北原三枝の可愛さに助けられている感じ。そして、理想の男性に求婚されて結婚話が進むも、どこか煮え切らない陽子というお約束の展開。彼女の周りには経済力ではない本当に好きな人と結婚した人が2組もいるのに、この手の作品の主人公は必ず一度は道を誤る。が、その予定調和が逆に心地好く、ある意味では醍醐味とも言える。迎えるラストは当然ながら大団円なものの、陽子に婚約破棄された彼だけがちょっと哀れ。それはそうと、タイトルと同名主題歌の字余り感が気になってしょうがなかった。あと、資産家一家・三男の奇声が面白くて好き。
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