ゆき

ジャックのゆきのレビュー・感想・評価

ジャック(1996年製作の映画)
4.0
普通の星

彼は妊娠10週目にして世界に飛び出した。他人の4倍の速さで成長してしまうという壁を抱えて。10歳まで家庭教師の先生しか知らず育った彼は、初めての外の世界を知ることになる。

大きな身体からは想定できない低く幼い目線で物語が進む。
「怪物」なんて言葉の刃むき出しに見知らぬものを阻害する子供たちは、素直故に残酷でとても心が痛かった。ただ、その素直さは簡単に壁を壊してもくれるからすごい。「親友」への道のりはそう遠くなかった。
はしゃぐだけのシーンはとても愛らしいし、強すぎるハイタッチなんかbigであることをネタにしすぎてて笑った。
全編通して分かりやすくて、気持ちも素直にさせてくれる一作。

「大人になったら」当たり前の妄想がこんなに切ないものだとは知らなかった。
ゆき

ゆき