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ポルターガイストのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ポルターガイスト(1982年製作の映画)
3.3
郊外の新興住宅地に住む平凡な一家を襲う超常現象“ポルターガイスト”を描いたオカルト映画。スティーヴン・スピルバーグは自分の原案を映画化しようとしたが、「E.T.」の公開と重なり多忙になったため、監督を「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーに任せ、自身は製作と脚本に回わった。
原題: Poltergeist  (1982)

クエスタ・ベルデ・エステーツという宅地開発された郊外の住宅地の一画に移り住んだフーリング一家5人、
・夫スティーヴ(クレイグ・T・ネルソン):不動産会社勤務。
・妻ダイアン32歳(ジョベス・ウィリアムズ)
・長女ダナ16歳(ドミニク・ダン)
・長男ロビー7歳 (オリヴァー・ロビンス)
・末娘キャロル・アン5歳( ヘザー・オルーク)
に起こるお話。

末娘が何も写ってないTV画面の中にいる人と言葉を交わしたり、
椅子が移動したり、
嵐の夜に庭の木がロビーを襲ったりと様々な超常現象が起こり、
やがて、末娘が怪しい光を帯びたクローゼットにすい込まれ、家から消えて別の世界に行ってしまう。

その娘を救出するところまでが、スピルバーグの意向を反映して、家族愛を交えた物語になっている。

末娘救出のために集まるメンバーは、
・レシュ博士(ビアトリス・ストレイト):超心理学の権威
・ライアン(リチャード・ローソン):博士の助手
・タンジーナ(ゼルダ・ルビンスタイン):霊媒師

霊媒師の指示で、夫婦が娘を救出して、一件落着したかにみえたが、
映画の終わりがけに、プールや土中からミイラ化した屍が続々と現われ、ダイアンたちを襲う…。

その理由は、この場所がその昔インディアンの墓地で、上司である不動産会社の社長Mr.ティーグ( ジェームズ・カレン)が、墓石だけ移動させて、遺体を放置したためだった…。
(悪魔ではなく、怨霊のたたりであれば、日本人にも馴染みやすい)

終盤の屍のシーンはトビー・フーパーらしくホラー色が増している。
全体にスピルバーグとトビー・フーパーのコラボレーションが成功し、フーパーの毒々しさが薄れた家族向けの作品になったといえる。
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