いままでのロメロゾンビ作品は突然現れたゾンビからいかに逃げて対抗するかという話であった。そこから変わって今作はゾンビが日常になりその中で新たな秩序、上流、下流が完全に別れた世界が舞台である。
人間たちがせまい安全圏で生活をしている間、前作のバブにもその兆候はあったがゾンビが少しずつ成長しはじめている。リーダー格ができ、ある種の統率をし、さらには武器を使い始め、富が集まる場所に向かって進軍を始める。これは復讐かそれとも本能かそれはわからない。
一方下流の人間たちも上流に上がれず怒りのはて同じ場所に攻撃を計画する。
この2つの勢力が交わることはないと思っていたが最終的に交わる。交わることによって安全圏は混沌と化す。そしてそこはゾンビの日常となる。
生き残った者たちは狭い安全圏に執着せず次なる居場所を探す旅に出なくては行けないようだ。
今作はグロは控えめ歴代最高の銃火器多めで、2000年に入ってからの作品だけあって内容も含めかなり現代的な内容だった。しかしこれだけ装備が整っているのに倒しきれないゾンビとはいったいなんなのだろうか。