超空間コベ

MON-ZEN [もんぜん]の超空間コベのレビュー・感想・評価

MON-ZEN [もんぜん](1999年製作の映画)
4.0
妻子に去られた、
キッチンプランナーの兄。
妻に不倫されている、
風水コンサルタントの弟。

日本の事も良く知らず、どこに
あるのかも分からない禅寺を
目指す道中。

ガラケで通話する人間だらけ。
コレが今はスマホいじり人間に
取って代わってる。
常にどこかに繋がっていないと
根無し草状態に不安を覚えるん
かなぁ?

百貨店でテントを盗む兄。
回転寿司で食い逃げする弟。
平和な日本を象徴するひとコマ
だね。タチ悪い外国人に
「日本じゃ何でもヤリホ♪」
と思われそうだが…。

そして、やっぱり出た!デリエ
監督作品おなじみの前衛舞踏。

あのパブで車のハンドル持って
ドイツ民謡踊ってるオバちゃん
どこかで見たなぁ…?

そんなこんなでようやく能登の
禅寺に辿り着き、修行生活が
始まる。

日頃ジョギングで鍛え、学習
能力も高い兄は要領よく日課を
こなしてゆく(手抜き含め)。
不器用で太った弟も、苦手な
床の雑巾がけが何とか出来る
様になっていく。

後半で、いきなりドキュメント
になって困惑した。☆
でも、このお陰で作品のテーマ
が身近なものに感じられたので
吉と出ている様に思える。

修行生活を終え、見送られて
禅寺を後にする兄弟。
ゲイである事を兄にカミング
アウトする弟。

心はすっかり穏やかな二人。♪
もう、ドイツに帰る事は無いの
だろう…。(笑)
超空間コベ

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