たてぃ

MON-ZEN [もんぜん]のたてぃのレビュー・感想・評価

MON-ZEN [もんぜん](1999年製作の映画)
4.0
ドイツの中年兄弟が日本に来て禅の修行体験をする話。ハンディカメラによるドキュメンタリータッチでの超低予算的作品ながらも楽しめました。

禅の修行体験のため日本へ渡航しようと計画してた弟。そこへ兄からの電話。「妻と子供に捨てられたし俺も行くわ(傷心旅行がてら)」で機上の人へ。

前半は新宿&渋谷でのドタバタ珍道中。あるがままの90年代後半の東京を映し出しております(パカパカ携帯が普及し始めた頃で懐かC www)。日本人を茶化したり小馬鹿にするシーンはほとんどなし(2人が知り合ったドイツ人女性の日本人彼氏の設定には笑えたw)。外国人から見た東京って感じです。

後半がメインの修行シーン。出ている修行僧も本物だし兄弟もガチでやってます!最初は愚痴ったり喧嘩してたのがいつの間にか自分の人生を見つめ直したり修行の意義を理解して…セリフももはや「これってインタビュー?」くらいの本音を語っていたり… 一番印象に残ったのは、弟が涙を流しながら語るシーンで「これもう演技じゃなく素で泣いてるよな…」と思いました…

ドイツ映画をたくさん見てきてこの作品にたどり着きましたが、この作品でドイツをさらに好きになりました。

《蛇足》
彼らが修行したお寺は石川県にある總持寺祖院みたいですね。一度は訪れてみたいものです。
http://www.wannet.jp/noto-soin/
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