RYUYA

オリエンタル・エレジーのRYUYAのレビュー・感想・評価

オリエンタル・エレジー(1995年製作の映画)
3.0
海に囲まれた小さな島、立ち並ぶ古民家、靄がかかるその先には、ぼんやりと写る人の影。小さな記憶を語る。

少年時代、浜辺にうちあげられた大量の人死体を目にした老人と、なぜ戦争をするのか「わからない、わからない」と悲しげに呟く老婆。

主観的で、観る者の内面に入ってくるような感覚を味わう。靄が異世界感を漂わせる、まるで幽体離脱。

中盤で姿を現す「私」という存在が、いきなり核心に迫る。グッと力の入る、アタマの疲れが残る映画。
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