"始めに混沌があった それから光がきた"という姉の語りが聞こえて、しかし画面には一才の光がない。姉弟の眠る部屋に暗闇が満ちている。母親が彼らの部屋を開けると初めて画面に光が現れる。光をもたらした母は…
>>続きを読むファンタジックな映像表現、厳しい現実を突きつける寓話。
どことなく死が漂う灰色の世界が残酷で、美しかった。
遠くからの長回しショットが印象的。
子どもたちの小ささ、旅の途方のなさが強調され、時間を…
容赦がない。
全編通して徹底的に鈍色が支配してて、荒涼とした風景を撮るのが天才的に上手い。外の景色もそうだけど建物もどれもこれも無機質で荒んだ感じで、地中海の空と海の鮮やかな青森ヘレニズム時代の輝か…
大人びた少女と幼いながらにたまに心を理解して寄り添ってくれる弟のチビっ子二人が可愛い。周りが大人ばかりなので余計にちんちくりんな感じが目立つ。
二人を救ってくれたジーパン親切青年は本当にありがたい存…
いつもどおりワンカット内で変化すること、歩き移動するだけで何か変化する感動があるのは映画的で素晴らしいし、奇跡が画面に克明に記録されてる。
奇跡をそのまま奇跡として撮ろうとしすぎてる感じはする。おと…
ドイツにいるということしかわからない、会ったこともない父親を探して旅をしようとする姉弟の話。
テオ・アンゲロプロス監督によるロードムービー。
正しく霧の中を手探りするような、弟が何度も言っていた夢…
長回しによる緊張感、リアリティラインの絶妙な飛び越えによる浮遊感というテオ監督の持ち味はそのままに、子供達のロードムービーを描いた作品。言わずもがな素晴らしいショットの連続で良かったのだが、映画内の…
>>続きを読むテオアンゲロプロス監督作品。
ところどころいいシーンはあったが、後半は早送りにするほどつまらなかった。
長回しや展開も思わせぶりにしか思えず、入りこめない。
タルコフスキーっぽいなぁ、フェリーニっ…