空海花

陰謀のセオリーの空海花のレビュー・感想・評価

陰謀のセオリー(1997年製作の映画)
3.3
前レビューから
「君の瞳に恋してる」♪
メル・ギブソン歌ってるのあったな、と

リチャード・ドナー監督作
メル・ギブソンとはリーサル・ウェポンでタッグ。
脚本ブライアン・ヘルゲランド
音楽カーター・バーウェル

オープニングのテキストの入れ方が小洒落ている。
テーマはタイトルと同じく“陰謀論”
主人公ジェリー・フィッチャー(メル・ギブソン)はタクシー運転手で
それを乗客に語っちゃう、ちょっとイカレた役柄。
オズワルド、ロージー・オドネル、ジャック・ルビー…
お嫌いでなければメルの独語劇場を楽しめる(笑)
そんな感じなので、自宅も施錠しまくり。
冷蔵庫も、冷蔵庫の中のコーヒー缶も。
コーヒー豆は密閉し冷蔵庫保存は確かにいい。冷凍も◎
でも施錠はいらない(昔働いてました笑)
フライ返しが…日本人が引くヤツだ。
それこそ陰謀だ!と言いたくなる(笑)
ちょっと変なメルを眺めていると
だんだんと気になるストーリーに。

ジャケも真面目そうで、
話もサスペンス調で展開していくのだが
やはりリーサルの監督らしく少し笑わせてきている節があると思う。
だが、メルの鬼気迫る演技が、笑ってはいけない雰囲気を醸し出すから戸惑う。
車椅子に縛られ、逃げるシーンが凄い!
メルはこんな風になっても強いんだなぁ…
ここだけ観たらホラーかと思いそう。
かなりのインパクト。

ヒロインはジュリア・ロバーツ。
メルのことをどこか憎めなくて
つい話を聞いてあげちゃう弁護士。
この頃の2人は(メルが少し変人役だが笑)やはり美男美女で華があり
妙な展開ながらも私は少なからずうっとりした。

黒い消音ヘリ
Gナンバーは政府の車
フォードはFBI
サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』は暗殺者御用達。
「レーガンを撃ったヒンクリーも」
これはメルの台詞じゃない。
みんな好きだなぁ(笑)

ライ麦畑のバーコードが通った途端に知らせるシステム。
実際ニューヨークでこれを買う人は当時1日に何人いたのだろう。
何だかんだ手際の良いメル。
ちょっとランボーチック。
と思っているとそうでもなかったり。
後半はジュリアも活躍する
ジェロニモ!愛は翼を授ける。
I'm Sorry,2人共連発するがとりあえず殴る(笑)

一風変わったサスペンス風アクションと
気楽に観れば楽しめると思う。
(というとアクションは少ないかな)
ラストを見れば、やっぱり笑って良かったのだと安心した。
こじんまり感は確かにあるし
どっちつかずな印象も否めないが、
陰謀論をスクリーンでまくし立てたことで
掘り下げて狙われてもいけないし(笑)

メルの「君の瞳に恋してる」は思い出より小声だったので音量いっぱい上げた(笑)
トリオがほっこりして最高🎶
エンディング曲はアレンジで♪
奇妙な陰謀男と守護天使👼
ラストも何か良い、憎めない作品。


2021レビュー#081
2021鑑賞No.130
空海花

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