ムーミーコロコロ

陰謀のセオリーのムーミーコロコロのレビュー・感想・評価

陰謀のセオリー(1997年製作の映画)
4.3
見始めたときは、やたら陰謀論ばかり口走る変なやつぐらいにしか思ってなかった。そして、アリスはその変な奴に付きまとわれて気の毒に思ってた。
でも見進める間に、そんな単純なことじゃないことに気づいた。

これって国家レベルでやばい陰謀だ~。ケネディ暗殺やジョン・レノン暗殺にも繋がる。彼が読みもしないのに「ライ麦畑でつかまえて」を買わずにはおれなくなるのも、彼らの洗脳。
いや、これって本当にあるかもしれない。もはやCIAならやりかねない。

彼の言う事を信じて動き出したアリス。そして、父親の死についての真実を知る。二人の心が少しずつ近づいていくのが分かる。

最後のシーンがまた素敵。ジェリーからアリスに送ったメッセージ、ちゃんとアリスは受け止めたみたい。2人は会えなくなるけど、心と心は繋がっているのだろう。
ジェリーが口にする愛の言葉。その言葉がいつしかラストシーン、そしてエンドロールへと繋がっていく。とても余韻の残る終わり方。

評価が低いのにはびっくりしたけど、私の中ではいつまでも心に残る作品となった。