まーしー

レインメーカーのまーしーのレビュー・感想・評価

レインメーカー(1997年製作の映画)
4.0
白血病の保険金の支給拒否を巡る訴訟を描いた法廷ドラマ。

巨大な保険会社を相手に闘う若き熱血弁護士ルーディを、マット・デイモンが好演。
報酬目的ではなく、正義を勝ち取るために戦う姿には胸を打たれる。同時に、応援もしたくなる。
そのような彼を際立たせたのは、対峙する保険会社の弁護士ドラモンドの存在だろう。演じたのはジョン・ヴォイト。狡猾かつ冷徹な雰囲気が漂っている。
この新米弁護士ルーディ(マット・デイモン)vs敏腕弁護士ドラモンド(ジョン・ヴォイト)の対決が本作最大の見どころ。弁護士らしく、法廷を舞台に言論のぶつかり合いで火花を散らしている。

主人公ルーディが、DV夫との関係に悩む女性や遺産を持つ老婆と交流を図るという、サイドストーリーも。
若き弁護士の人物像を肉付けするための枝葉の役割を果たしており、悪を許せないルーディの真っ直ぐな性格を知ることができる。

ちなみに、タイトルは「札束を雨のように降らす」=「大金を稼ぐ」という意味から。
このタイトルを意識しながら鑑賞すると、結末には驚かされることだろう。
また、悪者には容赦ない主人公ルーディの行動には、引っ掛かりを覚えるかも知れない。
しかし、明日から頑張ろうと前向きにさせてくれる内容であることは確か。個人的には名作だと思う。

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新年あけましておめでとうございます。
今年最初のレビューは昨年鑑賞した未投稿のものから。
相変わらず拙いレビューとなりますが、引き続き今年もよろしくお願いします。