映画観太郎

レインメーカーの映画観太郎のネタバレレビュー・内容・結末

レインメーカー(1997年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

割とストレートなお話で。


【汚れた水の中で泳ぐもう一匹のサメ】
 

という弁護士ジョークがあるらしいのだけども、

"勝訴のためには汚いこともしないといけない、そのうち、気がつかないうちに自分自身も汚濁のなかの一匹のサメになる"

ということらしい。
(出典:Yahoo!知恵袋)


特にマット・デイモン演じる弁護士は試験に合格したばかりの役所で、
偶然巡り合った人たちが勝つためにダーティーなことをやり慣れてる人たちだったりしたおかげもあって勝訴する。

相手はリッチでダーティーなベテラン弁護士で、戦うために必要な証拠集めとかそういうことにおいてはルール違反なこともやったり(というかそれが普通なんだろうけど)なんかして、
あ〜正義を貫くためにはこういうことが必要になってくるよね、っていうリアルを感じながらきっと戦ったであろう主人公。


ほんで相手の弁護士に未来の自分が重なる可能性を鑑みたんでしょう。
反面教師的な感じで弁護士じゃない道に進むことにしたっぽいエンド。
(説明軽いけどまとめるとこういうことかと)


そしてその泥の中のサメ話を補強するサイドストーリーが、
DV夫に苦しむ好きな人を救うため、正当防衛とは言え必死になっているうちに相手を無意識に瀕死にしてしまったこと。
(主人公を犯罪者にするまいと、とどめは彼女がさしたっぽい)


必死になっていたら無意識に


これある〜
わかる〜
良かれで必死になって頑張ってたのにあれ?っていう。


当事者は周りが見えなくなっちゃってるから気づき得ない。

彼女は主人公とDV夫を外側から見てたからヤバい!って気づけて止められた。
彼女ももちろん当事者だけど、2人が揉み合いになってる時は第三者だから気づけた。
ってことだと思う。


むずいわ。

泥水の中で戦ってるうちに、
泥水に慣れちゃうんだよね。


慣れちゃダメだよなー…
自戒の念を込めて。



あと劇伴にウーリッツァー?っぽいエレピが効いてて素敵でした。