2021/5/17 鑑賞。
実話ベースのベトナム戦争もの。ベースキャンプでの生活、演習?、実戦、つかの間の休息でのおしゃべりとケンカ… 現場以外はまったく出てこない。
何だかわからないがある丘を攻めて占領しないといけない。ベトナム戦争後期の閉塞感と伝わってくる故郷での厭戦感と無理解。どこにも行き場がなく、何だかわからなくても、死ぬかもしれなくても、前線に出ていかなくてはならない。
こんなことでいきりたたなくても、というようなことで、ちょっとした言葉のはずみでケンカになる。このやり場のない感じ。無力感。
後半の戦闘シーンでは、雨になったり晴れたりはするけれど、ほとんど同じようなシーンが続き、日付がどんどん変わっていく。
この、気分も含めた戦場の再現、という意味では出色の作品だと思う。
