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オールウェイズのnileのレビュー・感想・評価

オールウェイズ(1989年製作の映画)
3.5
『オンリー・ザ・ブレイヴ』でも観たけど山火事消防隊の仕事は本当に命懸けなんだなということが分かった。
地上部隊は延焼を食い止めるために火の中に飛び込み、火災現場に水を持ち込む方法は飛行機で空中からの散布という少しでもミスしたら一瞬で命が消し飛ぶハードな現場。
仕事中の事故で死んでしまった主人公が亡霊となって自身のかつての恋人に恋する男テッドとドリンダの恋路を複雑な心境を抱えながら見守る話。自分は死んでしまったのだからこれから先どうあがいたってドリンダに触れることは出来ない。ならば仕事はてんで駄目だけど男しては結構気概のあるテッドに彼女を任してもいいんじゃないかと次第に考えを変えていく主人公。人は他者に何かを与えることが出来るようになって初めて自由になれるという言葉、自分の叶わない幸せを追うのではなく、2人が幸せになれるように邪魔をしない自由を与えたことでやっと成仏できるというのはハッピーエンドだけどやはり悲しさが少し残る。
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