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レボリューション めぐり逢いのmhのレビュー・感想・評価

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元マタギの一兵卒目線でアメリカ独立戦争を描いた野心作。
・歴史的・時系列的に間違っていることが多い。
・アル・パチーノはイタリア出身じゃねーか。
・メインキャストのなまりが聞いてられない。
・アメリカの歴史ものをイギリスで撮影したこと。
・16ミリカメラによる手ブレ映像が効果的じゃなかったこと。
こんなあたりがボロクソ叩かれて監督のヒュー・ハドソンは干され、アル・パチーノはショックのあまり四年間映画に出演できなかったとのこと。「ランボー怒りの脱出」とラジー賞を争って負けてる。いまにして思えば、どっちも「は?」って感じ。
とにかく展開が面白い。
船で毛皮を運んできたら独立運動のドサクサに巻き込まれる。船を接収されて紙片と交換すると、すぐには換金できないという。ドラム叩けるか?といわれてサインしたらそれが徴兵契約(幼いものや字が読めないものを半ば意図的にスカウトしている)で戦地に向かうことになる。
貴族の戯れ――キツネ狩りのくだりはよくわかんないけど面白かった。ところどころ端折ってあって、鞭打たれた息子の治療のとこがよくわからんかった。焼いて止血したってこと?
とってつけたようなヒロインとの恋愛も楽しかった。
ところどころで長回しをしてる。
アル・パチーノのクソ長い熱演につきあわされる子役かわいそうだった。すごいいいシーンなんだけど笑ってしまった。
あと、ラストの長回しもかなりすごい。息子と分かれてから、ヒロインと再開するまでのパンに、賭けボクシングのリングをはじめ、ひとびとの雑踏が続いている。
レボリューションは原題だからしょうがないにしても副題の方はもっとなんとかなっただろうにな。ラブロマンス映画だと思って見たひとも多そうだし、戦争映画だと思わなくて見てないひとも多そうだ。
ほんとなんでそんな叩かれたんだろうね。かなり面白いと思ったけどね。
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