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ゲキ×シネ「蜉蝣峠」のminamiのレビュー・感想・評価

ゲキ×シネ「蜉蝣峠」(2009年製作の映画)
4.2
ゲキ×シネ作品を映画館で観るのは初めて。

この作品だけ他のに比べて評価が低いので不安もありましたが、個人的には大好きでした。

今年は、「髑髏城の七人」season鳥、風、月、ワカドクロ(DVDにて)と立て続けに観劇・鑑賞したので、見慣れてきた新感線の劇団員の皆様の顔ぶれとお芝居に安心感さえありました。

前半のドぎつい下ネタ連発にはややひいてしまいましたが…笑いも、歌やダンスも、派手な立ち回りも盛り盛りで飽きさせることなく3時間という長丁場を集中させるストーリーや演出の魅力はさすがです。
この作品はクドカン作なんですね。
舞台と同様に休憩もちゃんとあって安心しました。

終盤に向けてあまりにも暗く、辛くなって放心してしまうほどでした。
でもそれがたまらない。極上の余韻に浸っています。

どこか得体の知れない魅力を持つ古田新太さんには、得体の知れない闇太郎はハマり役だと感じました。
何者なのか、何を考えているのか、死んだ目をしている新太さんはとても恐ろしかったです。
そして、とにかくカッコイイ堤真一さん。今まで見た堤さんの中で一番カッコよかった。殺陣も大振りで迫力ありました。
コント的なシーンも⭕️🐔
役者さん皆さん素晴らしかったけれど、梶原善さんのかもし出す哀愁はズバ抜けていて、この人ありきの作品といっても過言ではないでしょう。。。
ラストが頭から離れません。

日程や映画館も限られているので時間はかかるでしょうが、ゲキ×シネ制覇を目指してコツコツ通ってみます。
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