留

007/カジノ・ロワイヤルの留のレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.0
MGM、コロンビアのロゴもモノクロでボンドの最初の殺人が
描かれ『00ナンバー』が付与される開巻シークエンスもモノクロ。
カラーになってウガンダでのテロリストの追っかけシークエンス、20分ほどだが、ここだけでも猛烈な面白さ。まるでイーサン・ハントを追跡しているみたい。ここ見ただけで、67年《カジノロワイヤル》のイチ億万倍面白い予感がする。
マイアミ空港でのアクションも凄まじい。
実はこの映画の欠点は面白過ぎることじゃなかろうか?
カジノでの勝負がついて以降も、次々と面白ハラハラドキドキエピソードがてんこ盛りで正直言って疲れてしまう。
特に拷問シークエンスはもっと短くして欲しい。想像しただけで痛いしタマが縮み上がる。
ヴェスパーの最期も痛ましいし、ラスト『ジェームス・ボンド』と名乗ってエンドクレジットになるのもカッコいい。そしてここで初めてあのお馴染みのテーマが存分に鳴らされるのも素晴らしい。
7、8年前だったかフランスの取引先の担当者に『ヴェスパーマティーニ』をご馳走された。希少なリキュールの蘊蓄とボンド映画の解説も聞いたのだが、この映画未見だったので話にあまりのれなかった。
ボンド映画を見下していたのだな。反省。
ダニエル・クレイグのボンド映画、しっかり見ていこう!
留