ゆず

007/カジノ・ロワイヤルのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

カジノでポーカーに国家予算をつぎこむ映画です。納税についてとても考えさせられました。

クレイグ=ボンド作品5本、立て続けに見たけれど、オープニングクレジットでは本作のものが一番印象に残っている。鮮やかな色彩のせいだろうか。

あとなんといってもマタンキ拷問を忘れてはいけない。クレイグ=ボンドはマタンキで始まったと言っても過言ではない。
ル・シッフルからしてみれば、株とテロで不正に儲けるはずがボンドに邪魔され、失った金を取り戻すために闇カジノに参加するがまたもボンドに邪魔されたわけで、マタンキのひとつも潰しておかねば気が済まないというのは理解できる。
逆に考えると、ボンドは00としては新米だが、Mから怒られながらやっていてもちゃんと結果は出していて、作中ずっとル・シッフルを追い詰めていたんだなあと、妙な感慨が湧いてくる。まあ、そうでなければあっという間にライセンスを取り上げられるようなことばかりしてますが…。
ちなみにル・シッフル(Le Chiffre)とはフランス語で「数字」を意味し、テロ組織の金をマネーロンダリングする彼の生業や、数学が活かされるポーカーに強いというところがピッタリな名前。

妖艶さよりも若々しさの方が勝っているエヴァ・グリーンを見られるのは割と貴重かもしれない。とはいえ充分妖艶な20代半ばである。
悲恋話であるが、これまでプレイボーイとして描かれてきたジェームズ・ボンドが本気で愛した最初の女性という位置付けで、このあとボンドわりと引きずる。
真のボンドガールであるジェフリー・ライトが登場したのも本作である。(※個人的見解)
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