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007/カジノ・ロワイヤルのrensaurusのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
3.5
007はスマートで色気のあるシリーズだと思っていたら無骨でドライで無鉄砲なジェームズ・ボンドが出てきて普通に面食らってしまいました。映像、絵作り、演出、アクションに至ってもどこか色気が無く、「これじゃない感」が終始拭えず。劇中、2回ぐらい死にかけ、ほとんど満身創痍のただのおじさんでしたが、マッツ・ミケルセンとの決着からの拷問、エヴァ・グリーンとのラストシークエンスを経て、かろうじてボンド感を保てた気がします。マッツとエヴァ・グリーンは割と良かったです。

全体的に、ボンドに掴みどころが無く、危うさを纏っている点が印象に残り、それこそがダニエル・クレイグが確立したボンド像ってことなのかな?と自分でどうにか捉え直したくなるような、キャラ作りに甘さが残った、一作では今ひとつピンと来ない作品でした。
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