なんちゃ

次郎長三国志 第三部 次郎長と石松のなんちゃのレビュー・感想・評価

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3作目!
おもしろい!ほんとにハズレがない
森の石松と追分三五郎の珍道中、宿の賭場で出会ったお仲という女に二人揃って惚れてしまうが、二人揃ってフラレてしまう。石松は純情すぎてまるで寅さんのようだし、三五郎はなまじイケメンなのでちょっと調子に乗った物言いが鼻につく。そこが実にいいキャラを出している!
ふたりの足の引っ張り合いと応援し合う感じはすごく楽しいし、江戸の渡世人の面白さをいろんな表現で見せてくれる
「やっぱり男同士がいいよなあ」という三五郎、その三五郎に出し抜かれ宿で下働きをするはめになる石松。ドモリで口も達者とは言えずずるいことが苦手な石松はずっとバカを見るが、なんだかんだでみんなにすぐ愛される。
後半は次郎長一家だが賭場にガサ入りが入って捕縛される。牢屋の中で偉そうにふんぞり返る番長みたいなやつに次郎長の手下たちがいきり立つが次郎長は「へへっどうもすいやせん」といって受け流す。そしてこの番長が最低な野郎だということがハッキリしたところで思いっきりぶっ飛ばす。ここらへんは気持ちよかった。弱者をいじめる悪者を、ためてためてためた上でぶっとばし、弱者に気を配り配当をちゃんと分配する。本当の強者というのはこうあってこそかっこいい…!まじでワンピースの原型を見れたような気がする。次郎長がどんどん親分らしくなっていく。
最後、追分三五郎と石松のタッグを組んだ戦いはおもしろかった。三五郎は自分に惚れ込んだ女を乱闘のさなか誤って斬ってしまうのがなんともつらかった。そして石松の方はとにかく腕力で道を切り開く感じが最高に頼りになる。
森の石松と三五郎チームと、張子の虎をまじえた次郎長一家がいよいよ合流することに!これは次回作が楽しみだ。
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