孤立無援のCEOジェヒョク（イ・ソンギュン）、目的のない毎日を送るジョンファン（イ・ミンギ）、貿易会社でのストレスに耐えかねているスジン（イ・スギョン）、分刻みのスケジュールの中で発狂しそうなガヨン（ユジン）はいずれも日常に疲れてフィリピンへ。また、チュンシクとヨンスク夫妻は経営が大変なコンビニを切り盛りしながらも、家族と共にフィリピンへ。
マニラからボラカイ島まで足を伸ばし、各自はようやくこれまでの人生を振り返ることができる。それを許容してくれる海、空、快晴、緩い空気を映像が上手く包み込んでいる。2008年の映画だが、ガラケーとか固定電話が出てきて、何か懐かしい青春時代を思い出させてくれる感じがある。
それぞれの恋愛がこの美しいシーンの中でこそ成り立つというところもうまく描かれているし、若いイ・ミンギとユジン、ちょっと大人なイ・ソンギュンとイ・スギョンの魅力が上手く引き出されている。
