怒髪猫なんじゃった

陽暉楼の怒髪猫なんじゃったのレビュー・感想・評価

陽暉楼(1983年製作の映画)
3.8
監督は五社英雄・・原作は宮尾登美子の同名小説の映画化です。


華麗な中にも迫力感は半端ない映像で迫る文芸大作🎬です。


大正から昭和初期の土佐高知の遊興場・・二百人以上の芸妓を抱えた『陽暉楼』

十二歳で売られた芸妓の桃若、そして父親である女衒の勝造を芯にして展開していく女たちの物語です。


女衒の緒形拳が好い・・妖艶な池上季実子、珠子役の浅野温子が泣かせる。

東映の悪役俳優である小池朝雄、成田三樹夫・・そして女将役の倍賞美津子が魅せる。


宮尾登美子の重厚な原作がやはり素晴らしかった(以前観た『櫂』に感動しました)