わかめ昆布

照明熊谷学校のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

照明熊谷学校(2004年製作の映画)
3.4
普段深く掘り下げ観ていなかった照明技術。
その大変さと熱量の断片が解り、伝わってくる。
ナレーションはキョンキョン。

鈴木清順作品のライティングについての部分は大変面白かった。
色味を出す大変さ、長回し時のライティングの巧妙さ、眼に対する光の加減など語られる。光の当て方ひとつで寄り目に見えたり...とか凄まじい。
畏敬の念を抱かずにはおれない。
映画を観る際の視点が変わってしまいそう。

全体的に興味深く、照明を飛び越えた仕事まで平然とこなしていく熊谷さんのプロ根性。
現代映画はライティングを使わなくなった、味がなくなったと云うのは、現代映画の画面構成における違和感の正体が明らかになった気がした。

音声は若干聞き取りにくいし、雑音が入ったりするのは残念だが映画好きなら観ておきたい。
わかめ昆布

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