ロジックとかテーマとかじゃなくて、「見る」映画なのがまさにフランス映画って感じ。どこを切り取っても全てが画になるし、全てがおしゃれ。
フィルム映画のCGってどうやってるんだろう。赤と緑の配色が凄い良い。
でも全てがアートに向いてるわけでなくしっかり共感性もあるから、こんなに色んな人に愛されているのだと思う。
上映から20年以上経った今観ると、この映画が元ネタになったであろう映画がチラホラ思い浮かんで、色んな人に影響を与えてることが分かる。
ファンタジー少女って割と昔からあるジャンルで、そのファンタジーを映像をフル活用して作った映画だから一つ一つのシーンの魅力が高い。
何の意味があったか分からない脇役たちが映画全体のアクセントになったりしてて、一人一人が印象深い。
アメリは何も特別な女の子じゃなくて、大なり小なり人それぞれがアメリを心に抱えながら生きているから、自分の中のアメリを愛でて1歩背中を押してくれる様な今作は優しくてオシャレな映画。