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アメリのSのネタバレレビュー・内容・結末

アメリ(2001年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

観客を楽しませてくれて心温まるストーリーで、すごく自分好みの映画だった!人生の楽しみ方をこちらに教えてくれているようで、本当に好き。そして赤と緑の印象的な映像が綺麗でかわいかった。カメラワークや編集もおもしろい!
自分の行動が見知らぬおじさんを喜ばせて、思わぬ方向にまで好転させたことからアメリは誰かを喜ばせるイタズラをするようになる。彼女が人と関わらない幼少期を送っていたことを理由に、こっそりと他人を幸せにするイタズラ方式を採るのがおもしろい。なんてかわいいんだアメリ〜!これ以上なく愛おしく思えるほど彼女の人間性が見えてくる!あんなにイタズラに全力なのに、いざ人と関わろうとすると怖がってしまう彼女。そんなところも彼女の為人を感じられる。
ニノの前に姿を現せずにいる時にアメリの背中を押したガラス男のイタズラと言葉が本当に好き。自分も背中を押される気持ち。ずっとアメリのイタズラを見ていたガラス男がイタズラでアメリの背中を押すのが良いよね。

ナレーションの言葉選びだとか、行動や出来事ひとつひとつがおかしなくらい練られていて脈絡がなくて、それがある意味リアルで魅力的だった。登場人物の設定も練られていて、みんなどこか個性的で変なところがあって愉快。細部まで考え抜かれた不思議な世界観と映像美、心温まるアメリの運命がマッチした映画で素敵だった。また何度も観て内容理解を深めて愛していきたい一本。
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