じょんぽーる

アメリのじょんぽーるのレビュー・感想・評価

アメリ(2001年製作の映画)
5.0
微笑ましい恋愛映画であると同時に強烈な人生讃歌のような。これまで何十回と観てきても、なお心をとらえて話さない理由はこれなんだと思う。
個人的にこの映画で印象的なのは、「落・割・投」のような衝撃の描写。家出、ブルドトー探しチャレンジ、一目惚れ。やる時はやる女、アメリはいつだってわたしのロールモデルだ。
”殻を破れ”がゴリ押しされるこの世界だけれど、”好き”や”こだわり”で武装したガチガチの鎧は、案外大切にしててもいいんだよ、と、教えてくれる一本である。脱ぎ捨てなかったからこそ私にしか理解できない、最強に魅力的な恋が訪れる。クレームブリュレのカラメルが脆いように、誰かが然るべきタイミングで砕いて、カラメルの下の”甘い”時間を一緒に共有してくれるから大丈夫よ、と。
どんな日に観ても『幸せになる』、約束された最強の一本。
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