LEO

アメリのLEOのレビュー・感想・評価

アメリ(2001年製作の映画)
3.2
幼い頃に心臓病と誤診され世界からほとんど隔離された状態で育ったためにいつも自分の空想の世界に生きているアメリが、22歳で一人暮らしを始めたパリ・モンマルトルの住人は一癖も二癖もある変人ばかり。
そんなある日、自分が住むアパートの前の住人が隠した“宝物”を発見し、その持ち主を探し当ててそれを返還しようと決意したことで周囲の人がちょっと幸せになり、自分自身も恋に落ちるという話。

ずっと観たいとは思っていたものの機会がなかったが、今回リマスター版が上映されるということでついに劇場で鑑賞しました!
オープニングからもう、街並み、インテリア、小物からファッションに至るまでひたすらカラフルでポップなお洒落感満載で“さすがおフランス”って感じ。

でもう~ん、自分は好きだけど、これは好き嫌いが分かれるだろうなぁ。
特に現代の目線で観ると…。
物語は人知れず周りの人を幸せにする不思議っ子な話…なんだけど、人を付け回したり人ん家に忍び込んだり手紙を偽造して騙したりとかなりヤバイことをやってる。
もし途中で本人にバレたら、とんでもなくその人を傷つけることになるだろうことも。

今の時代って多様性をクローズアップする癖にグレーゾーンを許さない風潮があるから、「これ盗撮だ!」「ストーカーだ!」「不法侵入だ!」って言って、単に“不思議ちゃんの他愛ないいたずら”とか“他意のない無邪気さ”などという生ぬるい表現では許されないなんて思う人もいるんじゃないかなぁ?

なんか時代の流れを感じちゃう作品でした。
公開当時に観たかった…。
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