YasuyukiMuro

娘・妻・母のYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
4.0
戦後の東京は山の手の一軒家。還暦を迎える母親(三益愛子)と長男夫婦(森雅之&高峰秀子)とその息子、あと三女(団令子)の5人が住む。ある日、嫁に出ていた長女(原節子)が出戻って来た頃から、次男夫婦やら次女夫婦やらが絡んで親族の内輪もめが始まる…。

成瀬巳喜男監督、今年4本目ですがハズレがありません^_^いつもの高峰&森コンビの他、原節子、杉村春子、若手として仲代達矢、草笛光子、淡路恵子、宝田明、更には上原謙、笠智衆など戦後昭和のスターが勢揃い!あと最近覚えた加東大介、今回もロクでもなかったな(^_^;)

物語はまさに娘(原)妻(高峰)母(三益)、女3人の決断のお話。家族のあり方が良くも悪くもドライに変わる転換期、現代の様々な家族問題にも通じていて考えさせられるけど、ラストの笠智衆には、ほっこり、この辺は成瀬監督上手いなぁ^_^

PS.劇中、原節子と仲代達矢が、ル・コルビュジェの国立西洋美術館前でデートしてた!ちょうど今、開館60周年記念の展覧会してるから撮影時はまさに出来立てだ!どうりでピカピカで、周りの植栽も殆んど無い状態…、ただロダンは写ってて当時からあったんだ…って妙なとこで歴史を感じて感動😆
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