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人生は素晴らしいのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

人生は素晴らしい(1980年製作の映画)
2.0
人生は確かに素晴らしいのかもしれないが、この映画が素晴らしいかどうかはまた別の話だし、そんなことよりもベニーニ『ライフ・イズ・ビューティフル』と勘違いしてる輩のなんと多いことか。チコちゃんに叱られるぞ、まったく。ヴィトコヴァの『ヴィクトリア』とかもそうだけど、よく読め。

とは言え、"こんな優れた名作がベニーニの陰に隠れちゃったのもったいない"という感情にさせてくれないので最早どうでもいい。初チュフライには適さないと誰か偉い人に言われた気もするが、やっぱり自明に『誓いの休暇』 か『女狙撃兵マリュートカ』にしときゃよかったと後悔している。

なんでもないタクシー運転手が抵抗運動に巻き込まれるというありふれた話に加えて、"君の名前は…!"って感じの頻度で"人生は素晴らしい!"と言ってくるので自己啓発サミットに来たのかと勘違いしてしまった。そうなればとる手段は一つ、眠ることである。起きたらなんか捕まっており、ここまで興奮しないのも珍しいってくらい単調な脱獄を挟んでゴールイン。ラストはGTAぽくて吹いた。

ジャンニーニがジャンポケ斉藤に見えてきたあたりからテンションおかしくなったのは内緒だからね?
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