『あの頃エッフェル塔の下で』の三章に当たる愛しのエステルとの10年来のグズグズ恋愛に終止符を打つまでを3時間かけてねっとりと…いや本当にねっとりべっとりとやり続けるもんで普通に超疲れちゃったし、デプレシャンのこのヤリチンインテリ臭漂うしちめんどくせぇまどろっこしい台詞回しが全然ダメな可能性が出て来た…。自己形成、自己確立の為の絶対に必要であった筈の10年、その10年を無に帰さない為の振り返り、親友の彼女にちょっかい出してみたり、ストーカー気質の虚言癖に付き纏われてみたり、そうやって変容を続けていく自己を認識する行為。にしたって色んな人が出て来て色んなエピソードに飛び火して、隣駅が目的地なのにわざと逆回りの山手線乗るみたいな寄り道感覚に全身全霊で「すっとせぇ」を繰り出してやりたくなったが、旧友のいけすかない猿殺し教授がドアに指挟んで大怪我するとこだけは妙に面白かった。
