ダイナ

ヴァンパイア/最期の聖戦のダイナのレビュー・感想・評価

ヴァンパイア/最期の聖戦(1998年製作の映画)
4.1
ちょいエログロB級カーペンター映画。武器防具を装備した男達は一見大型動物でも狩るかのような様子。しかし相手は吸血鬼。ニンニクも十字架も効かない本作の吸血鬼達の唯一の弱点は日光ということで、聖なる力とか魔法とか摩訶不思議なパワーが使えない人間サイドは知恵と銃とナイフで闘い、吸血鬼に杭をブッ刺してリールで外に引っ張ってきて日光に晒し消滅させるという力業感溢れる仕事っぷりは観ていて気持ちがいい。暴れる吸血鬼をボコボコにしながらずるずる引きずるその様、巨大な魚を釣り上げているようで面白い。

各キャラの魅力が段々と大きくなってくる点が嬉しく、かっこよさ憎めなさクソさが良い塩梅で露出していて彼らの人間味を多分に感じます。脇役活躍系が好き勢にはオススメです。終盤の展開が熱く、ぬるま湯に浸かってたら急に温度を上げられたかのような盛り上がりはとても良い!またカーペンターは道中が面白い退屈どうであれ最後は綺麗に纏めたり、疑問を残して客に考えさせてくれたりと終わらせ方の秀逸さに信頼を置いてる自分がいて、本作でも改めてその点が補強されました。
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