「恋風恋歌」（1999）と並びシンプルなストーリーが感動を呼ぶヒューマン・ドラマの傑作。爽やかな新任教師役のイ・ビョンホンはナルシストな役よりも遥かに似合っている。そして一番驚いたのは 17歳の小学生役を演じたチョン・ドヨンである。純粋無垢な小学生役が見事にハマっていたドヨン嬢、「接続 ザ・コンタクト」（1997）でOL演じていた人とは思えない。凄すぎ！どちらかと言えば幸薄いヒロイン役が印象的なイ・ミヨンだが、一転して笑顔の魅力的な美人教師を演じるのも新鮮な感じだった。彼女はもっとこういった明るいイメージの役だとか洒落たコメディ映画とかが似合いそうだが。たまには朝鮮戦争の悲劇やドロドロした人間関係など一切無いこういうピュアな映画も良いと思う。見終わって心が温かくなった。もう10年近く前の映画だが、ずっと語り継いでいきたい作品である。
