イワシ

この胸いっぱいの愛をのイワシのレビュー・感想・評価

この胸いっぱいの愛を(2005年製作の映画)
3.8
塩田明彦の商業映画としてかなり出来が良い。『黄泉がえり』で唐突/過剰だったアクションをストーリーテリングの中に消化しながら、伊藤英明が自転車を戯れに漕ぐ横移動や富岡涼とのフェリー乗り場での会話シーンの長回し等、自身の作家性を加味することも忘れない。

色々と連想する映画はあるのだが、重い病を患ったミムラがコンサートの壇上に上がりバイオリンの演奏を披露するクライマックスは『センチメンタル・アドベンチャー』か。
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