kazya1129

この胸いっぱいの愛をのkazya1129のレビュー・感想・評価

この胸いっぱいの愛を(2005年製作の映画)
4.0
黄泉がえりスタッフがおくる泣けるSF映画。やっぱいい。このスタッフの映画は個人的ツボかもしれない。原作含めて。
出張で福岡の門司を訪れることになったヒロ。20年前にくらしていた町並みに懐かしさを覚えるヒロだったが、なんと20年前の自分に遭遇する。同じ飛行機に乗り合わせていたチンピラ布川と再会し、自分達は20年前の1986年にタイムスリップしたことを知るのだった。
泣けるSFを標榜される梶尾作品らしくタイムスリップもの。やはり雰囲気は黄泉がえりに通じるものがある気がする。
主人公の心残りを改変する、つまり過去をいじって未来を良くすることがメインなんですが他の三人(宮藤官九郎、勝地涼、倍賞千恵子)のその時代でおもいのこしたことを巡るサブストーリィもいいですねぇ。個人的にはクドカンの話が好きです。ドラえもんにパパがらみで似た話があった気がするなぁ。
ミムラがいいですね。キャラにあってる。そういえば最近みないなぁ。まぁドラマをほとんどみないんですが。
伊藤も海猿以外ではみたことないんですが、真面目でちょっと茶目っ気がある役はあってるような気がします。憎めないキャラというか。
ラストの2,3分にシーンはサービスカットってことでいいんですかね。みんなが幸せな理想の世界というか舞台裏というか。今思うと舞台裏でキャスト同士に新たな恋が見たいなストーリィのほうが幸せか?
本筋のラストが和美一人のさびしい感じなんでそれでちょっと救われる気がします。
個人的には好きな雰囲気の話です。病気とかを全面的に押し出して同情をひくドラマ、映画がちょっと好きではないのでこの程度のほうがいいですね。ちょっと長いのが難点といえばそうかな。でもオススメです。
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