たかっし

スケアクロウのたかっしのレビュー・感想・評価

スケアクロウ(1973年製作の映画)
4.5

男の友情。
21世紀の現在において、生産性も徳もなく、多様性が問われる今最も意味のないものかもしれない。

短気で喧嘩早いマックスと、おどけていて一見陽気だけど、家族を捨てて放浪していたライオン。2人の真っ直ぐ生きれないカカシ(スケアクロウ)の友情は何の意味もないものかもしれないが、男の私には尊いものにみえた。

監督のジェリー・シャッツバーグは元は写真家。
代表作はボブディランのブロンドオンザブロンドのジャケット写真。
撮影監督のヴィルモス・スィグモンドはディアハンター、天国の日々などの名匠。
中西部の荒野の美しさが素晴らしい。
2人の名優の演技は素晴らしいという言葉では足りない。特にライオン扮するアルパチーノがおどけるマックスに対して見せる視線はずっと忘れることはないだろう。
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