モネ

スケアクロウのモネのネタバレレビュー・内容・結末

スケアクロウ(1973年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

誰の前でもおどけるフランシスも悲しいし、誰のことも信用できないマックスも悲しい。
悲しい男2人の旅。
電話ボックスから出てきた時のフランシスの切り替え。あそこでマックスに泣きつけるような人間だったら、少しは楽になれたかも…

お金がない人たちのロードムービー、ずっとうっすら溺れているような感覚になる。食べ物を食べて、お酒を飲んで、どこかに行くにはお金を払わないといけない。ないのに。みたいな苦しさもずっと付きまとってる。

刑務所の中でずっとブチギレてたマックスが、フランシスのピンチには思わず駆け寄るシーンが良い。

靴を枕にして寝るの、ひねくれ男こだわりのジンクスか何かだと思ってたけど、そういうことだったのか。

オープニングのタイトルやスタッフロールの出方がめちゃくちゃいい。あそこでいい映画だと確信できる。
モネ

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