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『丹下左膳』が、なぜ、右手、右目を、失ったか?の話。下級武士が、出世するのは、難しい太平の世に、出世を餌に、『丹下左膳』は、相馬藩の、殿の命で、刀を盗み、殿に献上するのだが、殿は、名刀集めのためなら…
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大友柳太郎の丹下左膳第五作目。監督が加藤泰に変わり、いままでのカラー娯楽作品からモノクロのシリアス路線に。興行的には失敗だったらしい。そりゃあそうだ、戸惑うに違いない。冒頭、頬被りしたアップ、尻絡げ…
>>続きを読む色恋ありのチームもので、さらにハラハラ展開あり、コメディシーンありの全部入り。その全てがシームレスにスムーズに繋がってる。完成度やばい。
全キャラが漫画的とも言えるほど立ってて、全員愛せる。
恋愛的…
クローズアップ多用の無音のオープニングからかっこ良すぎる。それにしても加藤泰の画作りには毎度のことながら感心させられる。物語の前日譚。彼が隻眼隻腕になるまでとなってから。自分の知る大友柳太朗のあの快…
>>続きを読む丹下左膳シリーズの加藤泰監督版。丹下左膳が片目片腕になるまでの話。大雨の中、二人の泥棒が丹下左膳を助けるシーンが印象的。主君に裏切られた丹下左膳が闇落ちする、時代劇らしからぬ不健全な映画で面白い。加…
>>続きを読む・階級闘争& 闘う女性。
・オープニングのわちゃわちゃしたのがタイトルで見えないところたのしい。
・無音のところ印象的。
・「左膳、丹下左膳」の名乗りはボンドと関係あるのか?(ボンド公開の翌年ぽい)
加藤泰は山中貞雄の甥であることで有名だが、そんな加藤がチャンバラ映画のビッグタイトルと言える『丹下左膳』を山中ではなく敢えて伊藤大輔リスペクトで撮っているのが興味深い。
正義や悪という概念が無く欲…
丹下左膳を真っ向メロドラマにしてしまうのが加藤泰。
桜町弘子が抜群に良い。苦境に追い込まれても毅然と振る舞おうとする姿がなんと似合うことか。
久保菜穂子の健気さも泣かせるしかなり上質なWヒロインもの…