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女必殺五段拳のmitakosamaのレビュー・感想・評価

女必殺五段拳(1976年製作の映画)
3.7
東映YouTubeにて。何だコレ滅茶苦茶面白い!
志保美エッちゃんによる空手アクション映画の一つ。基本的にこの手の映画は、空手マスターの娘がヒョンな事から巨大犯罪に巻き込まれ組織を丸ごとぶっ潰すというフォーマットだ。後はシチュエーションがチョット違うだけ。
今作はそのシチュエーションに捻りが効いていて、それがとても楽しかった。

エッちゃんが演じるのは京都の呉服問屋の一人娘で空手師範代の菊ちゃん。エッちゃんの関西弁が凄い新鮮!超キュート!
そんな菊ちゃんだがお見合いそっちのけで、空手の方が大事。妹とのように可愛がるミッチーと黒人の異父兄弟の世話をしている。

そんな中、国際的な麻薬シンジケートを追って刑事がやってくる。この刑事が渡瀬恒彦。
麻薬組織は、仏像のオブジェにクスリを詰めて美術品として輸出している手口だった。

その仏像を作ってるのが凄い。なんと映画の小道具班だ。実は映画会社そのものが麻薬組織だというぶっ飛び設定。しかも東映の撮影所がそのまんまロケ地というお手軽設定だ。
黒人の兄弟が金目当てで犯罪に加担したため、ミッチーが狙われ、そしてミッチーを助ける為に菊ちゃんが立ち上がる。

菊ちゃんは渡瀬演じる刑事がまんざらでも無い様子だったが、古いジェンダー感の押しつけには拒否する。
菊ちゃんは自ら捜査のためにヒッピーファッションに。可愛い!!!

更に撮影所にエキストラで入り込んで、お小姓の衣装で潜入捜査をする。エッちゃんの7変化が悉く可愛いぞ!

そして撮影所内での大立ち回り。狭い撮影所の中でのバトルが面白格好良い。ちょっとジャッキーチェン的な遊び心がある。サントラもテンション高くて合ってるんだよな。
しかも映画の主演俳優は普段からマジ日本刀を使っているという狂気ッぷり。勝新の息子じゃ無いんだから(笑)

一旦は捕まる菊ちゃんだが、刑事の救出で逆襲に出る。空手殺法で大暴れだ。
あーおもろ!五段拳の意味はサッパリわかんないが。
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