タカナリ

女必殺五段拳のタカナリのレビュー・感想・評価

女必殺五段拳(1976年製作の映画)
3.0
シリーズ第4弾。
空手の達人・菊が、妹同然の存在であるミッチーを助けるため、麻薬密売組織に挑む。

主演・志穂美悦子。
シリーズものではありますが、ストーリー自体は前作から続いてはいないので、これから見ても問題はありません。

凄かったのはアクションですね。
何十人といる組織員を相手にたった一人で立ち向かっていくのは嫌いじゃありません。むしろ好き。
しかも結構ガチめのアクションで、女だから甘めにやる気がさらさら無いのも良かったです。
「名探偵コナン」の蘭姉ちゃんみたいでした。
母親は空手のやってる事は知っているのだろうか。


時代が時代ですから仕方がないのかも知れませんが、全体的に「女性はこうあるべき」「女性の幸せはこうだ」と、押し付けてきている感じがしました。頼んでもいないのに決めつけられているのが嫌でした。

あと、捜査官の高木の“優しいけど優しくない言葉”みたいなのも嫌でした。
親族を亡くした人相手に“犯人捕まえてやるから元気出せ”はない。あと、何で菊を一人で行かせたのでしょうか?いくら空手が出来るとは言え、普通は必死に止めるのでは?

終わり方も気に入りません。あまりにもモヤモヤします。
この戦いを経て、菊はどうしたのか。
後日談くらい入れて欲しかったです。


男尊女卑に差別。
個人的にはアクションよりもそういう所に目がいってしまいました。
子供同士とは言え、石投げるとかどうかしてる。