女必殺拳シリーズの第四作目(最終作)らしいが、シリーズっぽいのはタイトルと主演が志穂美悦子のアクション作品であるという点くらい。本作の主役は日本人の空手使い中川菊となっており、前作までとの繋がりは無い。また、作風もかなり異なっており、スプラッターやグロ要素、エロ要素はほぼ無くなっている。逆にコミカルな要素が、少しだが盛り込まれていた。
本作では麻薬密輸組織に映画関係者ががっつりと係わっている設定であり、ハイライトは撮影所でのアクションシーンであった。いわゆる組織のアジトとは趣が異なっていて面白かった。
志穂美悦子のアクションは、空手家の設定でも見せるアクションを徹底しており、素直にカッコ良かった。一方の渡瀬恒彦は、刑事作品で見られる実践的なアクションである為、アクションシーンのまとまりが少々悪かったように感じた。なお、刑事作品の要素が加わったためか、過去三作よりもアクションシーンの比率が下がっていた。
唐突な終わり方に時代を感じる…(^^;