らまんば

ガンジーのらまんばのレビュー・感想・評価

ガンジー(1982年製作の映画)
4.5
🍄2024年の野望🍄
《アカデミー賞作品賞》受賞作品制覇✨
全95作品中3作目✨✨
1983年作品賞受賞

久々の“踊らない”インド映画だったな。
でも小さなおじさんの愛に溢れたひとこと一言に間違いなく心は踊った💓

まだガンジーが活動家となる前の南アフリカでの演説を聞いていたら知らず知らずに涙が出てた。これまでに観てきた数ある差別的な映画の中で最も身につまされたからかな。世が世なら同じインド系として同じ目に合っていたのかもしれない。

アムリットサルの大虐殺は初めて知った。自分の大元ルーツでありながら全然歴史を知らないことを恥ずかしく思う🫣

ガンジーといえば糸車を連想するほど有名なシンボルも不買運動の象徴だったと知る。抗議の手法として不買運動が100年も前から行われていた事にまたびっくり。
塩の行進はまるで上杉謙信が北陸を出た時に300人程度だったのが関東についた時に何万もの軍勢になっていたエピソード(何の戦いだったか💦)を思い出した。武力・非暴力の違いはあれど、人の想いが共感を呼び力になるってこーゆーことなのかと思った。
『同じ志をもつ』同志たちは独立を目指す上で重要だけど、ガンジーはそれに向けた『行動指針』を示したことが賞賛されるポイントなのね。行動の姿勢や指針を示しておかねば目的を果たすために各々が考える行動をとってしまい、それが人によっては過激になってしまうことも容易に想像できる。テロ化させずに戦う。それが大事。

インドとパキスタンの独立が1947年って考えてみたらそんなに昔のことでは無い。のね。植民地時代の抑圧体制からの脱却を目指す間は『非暴力・非服従』を掲げていたみんなも、ひとたび独立が叶うと次は宗教対立にシフトし、それまでの行動指針を綺麗さっぱり忘れてしまった。(そして今もなおあの辺りではそれが根強い)ガンジーは悔しかっただろうなー。

主演がイギリス人のベン・キングスレーと知り、あまりにHinglish(インド英語)が完璧でびっくり。そして写真で見ていたガンジーにもそっくり😊
13歳の頃からガンジーを支えた奥さんもいつの間にか旦那さんの後ろをついて回るだけでなく、自分も前に立つ活動家になっていた事に胸が熱くなった。

1番刺さったセリフ。
Find a child, a child whose mother and father had been killed,(中略) and raise him as your own.
Only be sure that he is a Muslim, and that you raise him as one.

बापू R.I.P.
らまんば

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