しょうた

ガンジーのしょうたのレビュー・感想・評価

ガンジー(1982年製作の映画)
3.9
フィルマークスのおかげで面白いインド映画に出会い、ふとこの映画を思い出しまし。
真面目で堅物な歴史映画かなと嫌煙してましたが…鑑賞後心のどこかが浄化されたそんな気分にしてくれた映画でした。

弁護士であり宗教家であり、インド帝国の独立運動を率いた1人であり「インド独立の父」として知られるマハトマ・ガンジーの若い日から暗殺まで描いた歴史大作映画。

物語のテンポは波があまりなく、それに加え3時間という尺の長さに少し苦痛で疲れてしまう。
でも変わりゆくインド歴史背景の変化をスケール感溢れながらシンプルながらわかりやすい映像表現で知的興奮がでてスッと入り込めました。
最初のガンジーは弁護士で普通の人、ここから偉大になっていく成長過程の描写はうまく歴史背景と重ねて丁寧に描いてるのでガンジーの偉大さがすごく伝わってくる。
これは脚本と編集が素晴らしさを見事に映画に表現してる。
個人的に欲を言えば、もう少しガンジーの人間的な部分を挑戦的にフォーカスしてほしかったかな…。

なんといってもガンジー役を完璧演じたベン・キングズレーの貢献は大きい。彼はインドの血を引くイギリス人俳優。若い頃のガンジーのキングズレーの演技は大丈夫かよと思ったが、時間の経過とガンジーになりきっていく姿は素晴らしい。
極限までなりきって、しまいには生き返ったじゃないのかと思うくらいなってしまってるから…アカデミー賞納得の演技。

なんで、こんな偉大な方が暗殺されるのかな…暗殺シーンは衝撃的で悲しかった。
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