きざし

小さな村の小さなダンサーのきざしのレビュー・感想・評価

小さな村の小さなダンサー(2009年製作の映画)
4.5
ベタだけど、とっても面白い!!

40年近く前の中国が、こんなにバレエに力を入れていたなんて
とても意外でした。


閉塞的な中国で、資本主義は悪だと教えられ、育ってきた
リー・ツンシン。

そんな彼が、初めて目の当たりにしたアメリカの現状を
なんともコミカルに描いています。


まるで、昔の人が、現代にタイムスリップして来たかの様な
リーの反応が面白くも微笑ましいです!!


子供時代、ダンスのクラスの中でも落ちこぼれだったリーは、

尊敬する恩師の意思を継ぎ、基礎を一から叩きこみ、

素晴らしいバレエダンサーへと飛躍していきます。


特に、力の弱かった彼は、筋力をつけるレッスンをしていきます。


私自身、技術職をしているので、基礎力の大切さは
身をもって良く分かります。


基礎と反復練習。
それがすべてなのです。


それは、その人の努力とやる気なくしては成し得ません。


彼は見事やり遂げ、そこに深い感動をもらいました。


彼が踊るシーンは、圧巻です!


特に、アメリカで急遽、代役ながら大役を果たし
皆に認められる場面は・・
もぉ
ひたすら泣き笑いです!!


バレエに特に、興味のない自分が、バレエシーンで号泣するとは
夢にも思いませんでした…!


初めから、ラストまで、全く飽きることなく
夢中で楽しめる作品です!!



バレエに関心のない人も、エンターテイメント好きも、
ドキュメンタリー好きも、年齢問わず
どなたでも楽しめる作品だと思います。


1人で観るもよし、大切な人と観るもよし。


こんなに振り幅の広い作品も、めったにないので、
未見の方は、是非気軽に観てみて下さいな♪


温かい感動に包まれて見終えること、請け合いです!!  
きざし

きざし