genarowlands

おかしな二人のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

おかしな二人(1968年製作の映画)
3.7
タイトルほどおかしな二人ではなかった。ジャック・レモン演じる几帳面過ぎて離婚されたフェリックスを同居人として受け入れようとするオスカー(ウォルター・マッソー)。完璧主義のフェリックスとテキトーなオスカーの組み合わせの不協和音を笑うコメディなのだけれど、二人のズレよりオスカーの心の寛さと友情がいい。

ただ、オチが今一つだった。コメディとしてはああなるんだろうけど、それまでのフェリックスの潔癖ぶりがコメディとしては笑えず、ハラハラしっぱなし。それであのオチでは…。

強迫観念が強い人を描いた『恋愛小説家』があるが、周りのせいにして自分はわるくないと思っている考え方を少しずつ改める成長の物語だった。こちらは病にしかみえない行動を笑う対象にしているのが現代目線ではNG。それ抜きにしても、何も変えようとしないフェリックスはひどいし、オスカーがかわいそう。

これ、続編があってそちらの方が評価が高い。この二人の水と油の組み合わせはおかしいよりヤバさを感じてしまうんだけど、続編観たいと思うのは、組み合わせが良い化学反応を起こす奇跡を期待してしまうからだろうか。
genarowlands

genarowlands